ソフトのインストール

AR Sandboxビルド

関連ソフトのインストールを終えてRawKinectViewerアプリを起動したところ.

ゼミ生の動きが鈍くて,遅々として作業が進まない日が続いたが,本日のゼミの時間に,意を決してソフトのインストール作業を実施することにした.

すでにインストールマニュアルの和訳はすんでいる.使用するPCにはまっさらな状態からLinux Mintのセットアップは済ませてあるし,グラボのインストールとドライバのセットアップも完了させてある(インストールマニュアルのステップ1と2).さぁやってください,と言わんばかりの,文系ゼミ生のための行き届いたお膳立て.あとはマニュアルに従ってステップ3からの作業を続行するだけなのである.

このプロジェクトに参画してくれているゼミ生を代表してN君が作業を進めてくれた.彼にとってはターミナルコンソールでコマンドを打ち込むのは初めての体験だそうだが,キーボードとマウスでシャカシャカと手慣れた感じ.

cd ~
wget http://idav.ucdavis.edu/~okreylos/ResDev/Vrui/Build-Ubuntu.sh
bash Build-Ubuntu.sh

基本的にはマニュアルに提示されている文字列をコピペして実行するだけなので難しい作業ではないのだが,逆に,何をしているのかを本質的に理解しながらやっているというわけでもない.

Vrui VR toolkitのインストール作業の最後に出現する地球儀(http://doc-ok.org/?p=639より)

ステップ3のVrui VR toolkitのインストールが完了した瞬間,地球儀(右図)が出現した.作業を見守っていた周囲からおもわずどよめきが起こる.引き続いてAR Sandboxのソフト本体のインストール.これもしばらく待たされて,無事に終了.いよいよキネクトセンサーを接続して,RawKinectViewerアプリを立ち上げた.「おぉ〜」という歓声のもとに無事起動.

cd ~/src
wget http://idav.ucdavis.edu/~okreylos/ResDev/Kinect/Kinect-3.2.tar.gz
tar xfz Kinect-3.2.tar.gz
cd Kinect-3.2
make
sudo make install
sudo make installudevrules
ls /usr/local/bin
cd ~/src
wget http://idav.ucdavis.edu/~okreylos/ResDev/SARndbox/SARndbox-2.3.tar.gz
tar xfz SARndbox-2.3.tar.gz
cd SARndbox-2.3
make
ls ./bin
sudo /usr/local/bin/KinectUtil getCalib 0
cd ~/src/SARndbox-2.3
RawKinectViewer -compress 0

そんなこんなで,30分ほどで作業は終了してしまった.こんなことならもっと早くにささっとやってしまえよ,と言いたくなることろをぐっとこらえるのが指導教員のつとめ.

今回やったのは,インストールマニュアルのステップ3から8まで.これ以降の作業は,キネクトセンサーとプロジェクターを砂箱の上に配置してからでないと出来ない.プロジェクトは,架台のデザインと組み立てへと,新たな段階に進むことになった.

こうしてソフトのインストール作業はあっさり終わってしまったのだけれど,横から様子を眺めていて,実際に作業にあたっていたN君が微妙につまづいている箇所にも気づいた.たとえば,コピペのショートカットキーが,普段使い慣れているMacやWindowsのものと微妙に違うとか,「パスワードを聞いてくる」とマニュアルに書いてあるのにそれがスルーされてしまう(sudoは一定時間以内だとパスワード入力を省略してくれる)とか.この観察結果は,Wikiの和訳の記述に反映させておくことにする.


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Posted by T. Gaki